医療倫理 -第3弾-

東洋医療専門学校鍼灸師学科教務部 兼 鍼灸師学科同窓会JIHOUKAI滋蓬会 専務理事の宮武大貴です
 

以下、今中先生の『医療倫理』の講義内容です。

 

■倫理とは

辞典で「倫理」を調べると、広辞苑よりも新明解国語辞典のほうが具体的だそうです。

 

【広辞苑】(岩波書店)ではこのようにかかれています。

人倫のみち。実際道徳の規範となる原理。道徳。

ふむふむ
 

【新明解国語事典】(三省堂)では・・・・

倫理とは、行動の規範としての道徳観や善悪の基準。規範とは、その社会でそれに従うこ とが求められる行動などの型。道徳とは、社会生活の秩序を保つために、一人ひとりが守 るべき、行為の基準。

きらーーーーんなるほど
辞書にも個性があるんですね~。

■人間とは

人間とはもと人と人との間柄の意。他の人間と共になんらかのかかわりあいを持ちながら社会を構成し、なにほどかの寄与をすることが期待されるものとしての「人」。

・WHOの健康の定義は、身体/精神/社会が健やかであること。社会の健康には倫理が不可欠。

 

■医療に対する国民の満足度は低い

・アメリカの医学誌『ランセット』はわが国の国民皆保険制度を高く評価し特集を組んだ。

平均寿命は世界トップレベルであるが、医療費はGDPの8.5%でアメリカの半分。

・イギリスのロイター通信は先進22カ国の医療制度に関する国民の満足度を調査した。スウェーデン75%、カナダ70%、英国55%、アメリカ51%、わが国は最下位の15%。

 

■医療の限界を知る

1) 医学の進歩がそのまま人間の長寿には結びつかない

例えば、我が国の国民病であった肺結核が減った理由は、ストマイやパスなど結核の薬によるものと考えられているが、それだけではない。感染症は栄養状態と関係が深く、結核の薬が使われる以前、日本の経済状態が良くなってきた時期から、すでに結核は減少カーブを描いていた。日本人の平均寿命が延びた理由も、医療制度の充実だけではなく、平和が続いていること、栄養が改善したこと、衛生状態がよいことなどが重なってのことだと私は考えている。

2) 病気の治療に果たす医療の役割

New England Journal of Medicineの名編集長であったインゲルフィンガー氏は、1977年に病気の治療に果たす医療の役割を分析し、医療によってよくなる病気が11%、医療によって悪くなる病気が9%、残りの80%は医療によって変わらないとしている。

 

■病気中心から病人中心の医療へ

・医師中心のパターナリズム(父権主義)から、患者と対話によって治療目標を共有する インフォームド・コンセントへ。

コミュニケーションが鍵。

 

■倫理実践の基本はホスピタリティ/おもてなしの心

人間という存在を、時間的にも空間的にもつないでいるもの、それはホスピタリティ、親切にもてなすこと。一人で生きていけないからこそ、他者を大切にするこころ、つまりホスピタリティが必要になっている。相手の意向に添って気配りすることが何より大切。技術として、おもてなしのこころが必要。対人関係能力を磨くこと。

あなたが他人の気持ちがわかる感性を磨がかねばなりません。それには想像力を養うことです。ケアをする側にとっては、患者さんの訴えを聴く前に、想像力を高めて、気配り、目配りができることが基本なのです。いつも場合でも、相手が何をしてほしいのか、まず自分の中で考えてみる必要があります。病床にいるのが自分なら、自分の両親ならどんなケアを喜ぶだろうかと考えてみると、今、為すべきことが少し見えてくる。とはいっても、忘れてはならないのは、人間は一人ひとり違い、いつもこちらが適切と考えたケアを喜ぶとはかぎらないということです。独りよがりの仕事は慎むべきです。

引用文献:鎌田實『たった1つ変わればうまくいく』(集英社文庫 2011年  450円)

 

最後に記念撮影しました~☆

DSC_7562

今中先生から教わった『医療倫理』
大変、貴重な時間となり、たくさんのことを吸収させていただきました。また、たくさんの気づきを与えてくださり、ありがとうございました
 

おわり

 .

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