国家試験【はり師・きゅう師】過去問題

2009年(H21年)第17回 はり師・きゅう師国家試験

解剖学 (問題15〜30)

問15

内胚葉から分化するのはどれか。

  1. 小腸上皮
  2. 赤血球
  3. 表皮
  4. 平滑筋
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解答:
1
解説:
○1. 小腸上皮:内胚葉から分化
×2. 赤血球 :中胚葉から分化
×3. 表皮  :外胚葉から分化
×4. 平滑筋 :中胚葉から分化

胚葉 主要な組織と器官
外胚葉 体表(皮膚) 表皮・爪・毛・皮膚腺
神経系 脳・脊髄・末梢神経・副腎髄質
感覚器 視・聴・平衡・味・臭覚器
内胚葉 消化器 胃・腸・肝臓・膵臓
呼吸器 喉頭・気管・気管支・肺
尿路 尿路・膀胱・尿道
中胚葉 骨格系 骨・軟骨・結合組織〔真皮・皮下組織〕
筋系 骨格筋・平滑筋
循環器系 心臓・血管・リンパ管・血液〔赤血球・白血球・血小板〕
泌尿器系
生殖器系
腎臓・尿管・精巣・子宮・卵巣・副腎皮質

解説作成者:井上 亜久吏 確認者:宮武 大貴

【参考文献】解剖学第2版2刷発行 P.106

問16

頭蓋の骨とその穴との組合せで誤っているのはどれか。

  1. 上顎骨 ― 眼窩下孔
  2. 蝶形骨 ― 正円孔
  3. 側頭骨 ― 卵円孔
  4. 後頭骨 ― 舌下神経管
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解答:
3
解説:
×3. 卵円孔は蝶形骨にある。側頭骨にはない。

解説作成者:池田 萌 確認者:宮武 大貴

問17

筋とその作用との組合せで誤っているのはどれか。

  1. 広背筋  - 肩関節の内転
  2. 大殿筋  - 股関節の伸展
  3. 長掌筋  - 手関節の屈曲
  4. ヒラメ筋 - 足関節の背屈
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解答:
4
解説:
○1. 広背筋  - 肩関節の内転・内旋
○2. 大殿筋  - 股関節の伸展・外旋
○3. 長掌筋  - 手関節の屈曲(掌屈)
×4. ヒラメ筋 - 足関節の屈曲(底屈)

解説作成者:井上 亜久吏 確認者:宮武 大貴

【参考文献】解剖学第2版2刷発行 P.220・243・266・278

問18

手の第2~4指を外転させるのはどれか。

  1. 回外筋
  2. 虫様筋
  3. 掌側骨間筋
  4. 背側骨間筋
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解答:
4
解説:
×1. 回外筋:前腕の回外
×2. 虫様筋:第2-5指中手指節関節(MP関節)の屈曲
×3. 掌側骨間筋:指の内転(第3指に指を近づける。)
○4. 背側骨間筋:指の外転(第3指を中心に指を開く。)

解説作成者:井上 亜久吏 確認者:宮武 大貴

【参考文献】解剖学第2版2刷発行 P.248・251

問19

閉鎖神経に支配される筋はどれか。

  1. 外閉鎖筋
  2. 内閉鎖筋
  3. 大腿筋膜張筋
  4. 縫工筋
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解答:
1
解説:
○1. 外閉鎖筋  :閉鎖神経支配
×2. 内閉鎖筋  :仙骨神経叢支配
×3. 大腿筋膜張筋:上殿神経支配
×4. 縫工筋   :大腿神経支配
閉鎖神経支配の筋→恥骨筋・長内転筋・短内転筋・大内転筋・薄筋・外閉鎖筋

解説作成者:井上 亜久吏 確認者:宮武 大貴

【参考文献】解剖学第2版2刷発行 P.266・269・272

問20

左右の肺について正しい記述はどれか。

  1. 左が右より容積が大きい。
  2. 左には水平裂がある。
  3. 右には心切痕がある。 
  4. 右は上大静脈に接する。
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解答:
4

問21

喉頭について誤っている記述はどれか。

  1. 甲状軟骨は輪状軟骨と関節する。
  2. 喉頭隆起は甲状軟骨にある。
  3. 披裂軟骨は対をなす。
  4. 声帯靭帯は輪状軟骨に付く。
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解答:
4
解説:
喉頭は咽頭に続く気道の一部で、発声の作用をする。
4. 声帯靭帯は披裂軟骨前端から甲状軟骨の後面に付くヒモ状の靭帯。

解説作成者:小笠原 捺江 確認者:宮武 大貴

【参考文献】解剖学 第2版3刷発行P64・65

問22

内分泌腺について誤っている記述はどれか。

  1. 下垂体前葉は神経性下垂体と呼ばれる。
  2. 上皮小体は甲状腺の背面にある。
  3. 副腎髄質は外胚葉に由来する。
  4. 膵臓の内分泌細胞で一番多いのはβ細胞である。
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解答:
1
解説:
×1. 下垂体前葉は腺性下垂体と呼ばれる。神経性下垂体は下垂体後葉である。

解説作成者:井上 亜久吏 確認者:宮武 大貴

【参考文献】解剖学第2版2刷発行 P.109

問23

心臓の動脈弁はどれか。

  1. 二尖弁
  2. 三尖弁
  3. 僧帽弁
  4. 半月弁
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解答:
4
解説:
心臓の動脈弁は半月形をした弁である→半月弁
1. 二尖弁(3. 僧房弁)は左の房室弁
2. 三尖弁は右の房室弁

解説作成者:池田 萌 確認者:宮武 大貴

【参考文献】解剖学 第2版3刷発行P42

問24

胎児の血液循環について誤っている記述はどれか。

  1. 臍動脈は2本である。
  2. 動脈管は肺動脈と上行大動脈を結ぶ。
  3. 静脈管は門脈と下大静脈を結ぶ。
  4. 卵円孔は心房中隔にある。
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解答:
2
解説:
×2. 動脈管(ボタロー管)は肺動脈幹と大動脈弓を結ぶ。

解説作成者:井上 亜久吏 確認者:宮武 大貴

【参考文献】解剖学第2版2刷発行 P.53

問25

脳神経とその分布域との組合せで正しいのはどれか。

  1. 動眼神経 - 外側直筋
  2. 眼神経 - 網膜
  3. 鼓索神経 - 舌  
  4. 迷走神経 - 耳下腺
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解答:
3
解説:
×1. 外側直筋は外転神経の支配をうける。
   外眼筋に関して、動眼神経は上直筋・下直筋・内側直筋・下斜筋 を支配する。
×2. 網膜は視神経
○3. 鼓索神経→舌前2/3の味覚に分布する。
×4. 耳下腺は舌咽神経が分布する。

解説作成者:小笠原 捺江 確認者:宮武 大貴

【参考文献】解剖学 第2版3刷発行P153・154・310

問26

坐骨神経の枝とその支配筋との組合せで誤っているのはどれか。

  1. 腓腹神経   - ヒラメ筋  
  2. 深腓骨神経  - 前脛骨筋
  3. 外側足底神経 - 母指内転筋
  4. 内側足底神経 - 母指外転筋
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解答:
1
解説:
×1. ヒラメ筋は脛骨神経支配
腓腹神経は脛骨神経からの内側腓腹皮神経と総腓骨神経の枝の外側腓腹皮神経からの交通枝で形成。 下腿後面の外側部や足の外側部の皮膚(感覚)を支配する。

解説作成者:井上 亜久吏 確認者:宮武 大貴

【参考文献】解剖学第2版2刷発行 P.278

問27

脊髄神経の走路について正しい記述はどれか。

  1. 大腿神経は血管裂孔を通る。
  2. 閉鎖神経は筋裂孔を通る。
  3. 陰部神経は小坐骨孔を通る。
  4. 坐骨神経は梨状筋上孔を通る。
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解答:
3
解説:
×1. 大腿神経は筋裂孔を通る。
 →筋裂孔 :腸腰筋・大腿神経・外側大腿皮神経が通る。
 →血管裂孔:大腿動脈・大腿静脈・リンパ管・陰部大腿神経の大腿枝が通る。
×2. 閉鎖神経は閉鎖孔を通る。
○3. 陰部神経は梨状筋下孔を通ったあとに、小坐骨孔を通る。
×4. 坐骨神経は梨状筋下孔を通る。
 →梨状筋上孔:上殿神経・上殿動脈・上殿静脈
 →梨状筋下孔:下殿神経・下殿動脈・下殿静脈・坐骨神経・後大腿皮神経・陰部神経・内陰部動脈
 →小坐骨孔 :陰部神経・内陰部動脈・内閉鎖筋の停止腱

解説作成者:井上 亜久吏 確認者:宮武 大貴

【参考文献】解剖学第2版2刷発行 P.284・285・286・292

問28

自律神経系について誤っている記述はどれか。

  1. 自律神経の中枢は視床下部にある。
  2. 鼓索神経には交感神経線維が含まれる。
  3. 交感神経の節前ニューロンは胸髄から上部腰髄にかけて存在する。
  4. 骨盤内臓神経は副交感神経である。
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解答:
2
解説:
×2. 鼓索神経は顔面神経の枝。感覚性・運動性・副交感性である。

解説作成者:井上 亜久吏 確認者:宮武 大貴

【参考文献】解剖学第2版2刷発行 P.313

問29

ヒトの脳で最も表面積が大きいのはどれか。

  1. 側頭葉
  2. 前頭葉
  3. 頭頂葉
  4. 後頭葉
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解答:
2
解説:
面積は前頭葉が最も広くて約40%、残り(側頭葉・頭頂葉・後頭葉)はそれぞれ約20%ずつである。

解説作成者:井上 亜久吏 確認者:宮武 大貴

【参考文献】解剖学第2版2刷発行 P.313

問30

感覚伝導路と中継核との組合せで正しいのはどれか。

  1. 聴覚伝導路  - 内側膝状体
  2. 視覚伝導路  - 下丘
  3. 味覚伝導路  - 赤核  
  4. 平衡覚伝導路 - 蝸牛神経核
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解答:
1
解説:
○1. 聴覚伝導路:蝸牛→蝸牛神経→蝸牛神経核(脳幹)→下丘(中脳)→内側膝状体(視床)→聴覚野
×2. 視覚伝導路:視細胞→視神経→視索→上丘(中脳)
        :視細胞→視神経→視索→外側膝状体(視床)→視覚野
×3. 味覚伝導路:味蕾→顔面神経・舌咽神経→孤束核(延髄)→視床→味覚野
×4. 平衡覚伝導路:前庭器官→前庭神経→前庭神経核(脳幹)→小脳

解説作成者:井上 亜久吏 確認者:宮武 大貴

【参考文献】解剖学第2版2刷発行 P.134