EXAM 国試対策

国家試験【はり師・きゅう師】過去問題

1998年(H10年)第6回 はり師・きゅう師国家試験

東洋医学臨床論 (問題125~140)

問125

東洋医学的な治療原則で適切なのはどれか。

  1. 急なれば本を治す 
  2. 緩なれば標を治す 
  3. 虚すればこれを瀉す 
  4. 有余なればこれを瀉す
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問126

次の文で示す患者の病証に対する治療方針で適切でないのはどれか。「45歳の男性。1週間前から後頸部、後頭部、側頭部にかけて締めつけられるような頭痛があり、雨の降る日には増悪する。食欲不振、軟便を伴う。」

  1. 脾の運化作用を整える。  
  2. 湿を除く。  
  3. 肝陽を降ろす。  
  4. 頭部へ気血をめぐらす。
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問127

下顎歯の痛みを軽滅する目的で、循経取穴をする場合に適切な経穴はどれか。

  1. 温溜  
  2. 孔最  
  3. 郄門  
  4. 陽池
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問128

次の文で示す患者の症状発現部位への治療穴で適切でないのはどれか。「40歳の男性。半年前から腕が痛む。C5デルマトーム領域の知覚鈍麻。スパーリングテスト陽性。」

  1. 侠白  
  2. 臑会  
  3. 肩髃 
  4. 肩貞
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問129

次の文で示す症状を起こす罹患神経の絞扼部に対する刺鍼部位はどれか。「痛みとしびれが第1~3指の掌側と第4指の橈側の掌側にある。ファーレンテスト陽性。」

  1. 円回内筋の上腕頭と尺骨頭との間  
  2. 尺側手根屈筋の上腕頭と尺骨頭との間
  3. 手根骨と屈筋支帯との間      
  4. 豆状骨と有鈎骨鈎との間
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問130

手の2指~5指の内・外転運動ができない症状に対する治療で、神経刺激を目的とした治療穴はどれか。

  1. 外関  
  2. 曲池  
  3. 支正  
  4. 郄門
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問131

次の文で示す症状を起こす罹患神経に対し、施術対象となる経絡はどれか。「ヒラメ筋、後脛骨筋、長母指屈筋の麻痺のために歩行困難をきたしている。」

  1. 足の陽明胃経  
  2. 足の太陽膀胱経  
  3. 足の少陽胆経  
  4. 足の厥陰肝経
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問132

第5腰椎と第1仙椎間の來脊穴刺鍼で治療効果が期待できる症状はどれか。

  1. 大腿前面部のしびれ 
  2. 大腿外側部のしびれ 
  3. 下腿内側部のしびれ 
  4. 足背部のしびれ
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問133

次の文で示す症状に対する施術で難経六十九難に基づく治療穴はどれか。「皮膚がざらつき鼻水がでて、胸が張り、咳がでる。」

  1. 曲泉・陰谷 
  2. 大都・少府  
  3. 太淵・太白 
  4. 復溜・経渠
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問134

 次の文で示す病証に対する治療方針で適切なのはどれか。「空腹感はあるが食欲がない。口が乾くが飲みたがらない。ときおり乾嘔(からえずき)し、便秘がある。脈は細数。」

  1. 脾胃を補う。  
  2. 肝胆を補う。  
  3. 肺大腸を瀉す。  
  4. 腎膀胱を瀉す。
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問135

早朝の無痛性下痢(五更泄瀉)の治療に用いる経絡はどれか。

  1. 手の陽明経  
  2. 手の少陰経  
  3. 足の厥陰経  
  4. 足の少陰経
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問136

次の文で示す患者に対する治療で適切でないのはどれか。「68歳の男性。次第に耳が聞こえなくなり、最近では耳鳴りも伴うようになってきた。耳鼻科では加齢によるものとされた。腰のだるさ、夜間頻尿があり、疲労時には耳鳴りが増強する。」

  1. 精と血を補う。         
  2. 痰湿を除く。
  3. 足の少陰経の経穴に刺鍼する。  
  4. 手の太陽経の募穴に刺鍼する。
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問137

次の文で示す患者に対する治療法で適切なのはどれか。「50歳の男性。半年前からめまいがある。怒りっぽく顔は赤い。脈は弦数。」

  1. 腎経の瀉  
  2. 肝経の瀉  
  3. 脾経の瀉  
  4. 肺経の瀉
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問138

次の文で示す患者の治療対象となる適切な病証はどれか。「4回の出産を経験した38歳の女性。めまい、耳鳴りがあり、腰が冷えてだるい。脈は沈。」

  1. 肝虚  
  2. 脾虚  
  3. 肺虚  
  4. 腎虚
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問139

スポーツ障害と患部への刺鍼部位との組合せで適切なのはどれか。

  1. 外側上顆炎  ― 陽陵泉  
  2. 内側上顆炎  ― 陰陵泉
  3. 膝蓋靱帯炎  ― 足三里  
  4. 棘上筋腱損傷 ― 肩髃
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問140

高齢者の肺気腫に対する鍼施術で気胸を起こさないよう注意しなければならない経穴はどれか。

  1. 定喘  
  2. 天突  
  3. 膏肓  
  4. 膻中
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