EXAM 国試対策

国家試験【はり師・きゅう師】過去問題

2006年(H18年)第14回 はり師・きゅう師国家試験

東洋医学臨床論 (問題123~140)

問123

虚寒証に対する刺法で適切でないのはどれか。

  1. 経絡の流注方向に沿って刺入する。  
  2. 吸気時に刺入し、呼気時に抜鍼する。
  3. 目的の深さで鍼を留める。      
  4. 抜鍼後、直ちに鍼孔を閉じる。
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問124

次の文で示す患者の病能に対する鍼通電療法の通電部位として適切なのはどれか。「53歳の男性。1年前から前腕外側から手背にかけての痛みがある。顏を上に向けると痛みが増悪する。腕橈骨筋反射減弱。」

  1. C4―C5間の直側と五里  
  2. C5―C6間の直側と合谷
  3. C6―C7間の直側と内関 
  4. C7―Th1間の直側と神門
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問125

肩こりの施術で治療対象となる筋と経穴との組み合わせで正しいのはどれか。

  1. 僧帽筋  - 風池   
  2. 肩甲挙筋 - 曲垣
  3. 棘上筋  - 肩外兪  
  4. 菱形筋  - 大杼
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問126

ドケルバン病に対する局所施術で対象となる罹患筋はどれか。

  1. 長母指外転筋  
  2. 長母指内転筋
  3. 短母指屈筋   
  4. 母指対立筋
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問127

次の文で示す患者への施術対象となる高位障害レベルはどれか。「40歳の男性。腰下肢痛を訴える。長母指伸筋と長指伸筋の筋力低下、下腿外側から足背にかけての知覚鈍麻がみられる。膝蓋腱反射・アキレス腱反射は共に正常。」

  1. L3  
  2. L4  
  3. L5  
  4. S1
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問128

 足関節の屈曲(底屈)ができない運動麻痺に対し、拮抗筋の緊張緩和を目的とした局所治療穴はどれか。

  1. 承山  
  2. 飛陽  
  3. 陰陵泉  
  4. 足三里
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問129

理学的検査所見と局所治療穴との組み合わせで適切でないのはどれか。

  1. 膝の外反ストレステスト陽性 - 曲泉  
  2. チェアテスト陽性      - 曲池
  3. ファレンテスト陽性     - 陽池
  4. パトリックテスト陽性    - 環跳
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問130

次の文で示す患者の病証に対する治療目的として適切でないのはどれか。「28歳の女性。湿度が高い日が続くと咳と痰がよくでる。関節痛と倦怠感を伴う。甘い食物を好む。」

  1. 脾の運化を改善する  
  2. 肝の疏泄を促す
  3. 痰湿の除去を図る   
  4. 肺の粛降を促す
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問131

胃腸疾患に対し、身体部位に基づく配穴法と経穴との組み合わせで誤っているのはどれか。

  1. 同経配穴 - 天枢・太白   
  2. 前後配穴 - 中脘・胃兪
  3. 表裏配穴 - 足三里・公孫  
  4. 上下配穴 - 内関・足三里
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問132

逆気によるのぼせ・下痢に対する施術で適切な五行穴(五兪穴)はどれか。

  1. 井穴  
  2. 兪穴  
  3. 経穴  
  4. 合穴
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問133

次の文で示す患者に対する奇経を用いた治療で適切でないのはどれか。「28歳の女性。月経が3ヶ月に一度しかなく、経血量も少ない。めまい感があり、食欲がないやせ型で顏色が蒼白く、舌質淡、脈沈細。」

  1. 陽維脈  
  2. 衝脈  
  3. 任脈  
  4. 帯脈
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問134

小児疳の虫に対し、伝統的に行われてきた施灸部位はどの高さを結んだ線上の棘突起下にあるか。

  1. 肩峰  
  2. 肩甲棘内側端  
  3. 第12肋骨先端  
  4. 腸骨稜
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問135

肝虚証に対し、難経六十九難に基づき補法を行う経穴はどれか。

  1. 太白  
  2. 経渠  
  3. 陰谷  
  4. 少府
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問136

次の症例に対してはき14-136、はき14-137の問いに答えよ。「17歳の男性。2ヶ月前から陸上の練習中に右脛骨の下1/3に疼痛があり、徐々に走行が困難となった。エックス線像に骨折の所見は見られない。知覚異常はないが足の屈曲(底屈)内反の抵抗運動で疼痛が誘発される。」最も考えられるのはどれか。

  1. 有痛性外脛骨  
  2. オスグット病  
  3. コンパートメント症候群  
  4. シンスプリント
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問137

施術対象とする罹患筋で適切なのはどれか。

  1. 前脛骨筋  
  2. 後脛骨筋  
  3. 長腓骨筋  
  4. 短腓骨筋
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問138

次の文で示す患者について、はき14-138、はき14-139、はき14-140の問いに答えよ。「本態性高血圧で降圧薬を服用している78歳の男性。夜間頻尿を主訴として来院。手足のほてり、腰のだるさがみられ、舌診では舌質紅・無苔、脈診では浮で無力を呈した。随時血圧測定では収縮期血圧148mmHg、拡張期血圧84mmHgであった。」随時血圧の測定で誤っているのはどれか。

  1. 上腕を心臓の高さにして測定する。   
  2. 仰臥位で測定する。
  3. スワンの第1点を収縮期血圧とする。  
  4. マンシェットの圧を1秒間に2mmHg程度で下げていく。
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問139

本症例の高血圧の治療を放置した場合、臓器障害がみられにくいのはどれか。

  1. 心臓  
  2. 腎臓  
  3. 肝臓  
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問140

証に基づいて、鍼灸治療を行う場合の治療対象となる適切な病証はどれか。

  1. 気虚証  
  2. 血虚証  
  3. 陰虚証  
  4. 瘀血証
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