EXAM 国試対策

国家試験【はり師・きゅう師】過去問題

2008年(H20年)第16回 はり師・きゅう師国家試験

東洋医学臨床論 (問題119~140)

問119

腹証とその局所への治療穴との組合せで誤っているのはどれか。

  1. 心下痞硬 ― 巨闕   
  2. 胸脇苦満 ― 期門  
  3. 腹皮拘急 ― 天枢  
  4. 小腹不仁 ― 下脘
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問120

次の文で示す患者の病証に対する治療で適切なのはどれか。「5歳の男児。睡眠中に遺尿し、目覚めてから気がつく。排尿量は比較的多く、四肢が冷える。舌質は淡、脈は沈遅。」

  1. 脾気を補う。  
  2. 腎陽を補う。  
  3. 心血を補う。  
  4. 肝陰を補う。
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問121

次の文で示す患者の病証に対する治療で適切でないのはどれか。「45歳の男性。日頃から頭痛、耳鳴りがあり、怒ると症状が悪化する。顔面紅潮、口が苦く、寝汗を伴う。舌質は紅、脈は弦数。」

  1. 足の陽明経を補う  
  2. 足の少陰経を補う  
  3. 足の少陽経を瀉す  
  4. 足の厥陰経を瀉す
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問122

頸肩腕痛を伴う療証で、脾胃の運化機能の改善と湿の除去を治療方針とするのはどれか。

  1. 行痺  
  2. 痛痺  
  3. 着痺  
  4. 熱痺
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問123

次の文で示す患者の病証に対し、補法を行う経穴はどれか。「65歳の女性。奥歯が浮いたような感じで鈍痛がある。症状は夜間に強くなる。歯肉の発赤は軽度。耳鳴りを伴う。」

  1. 太衝  
  2. 太谿  
  3. 太白  
  4. 大陵
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問124

次の文で示す患者の病証に対する治療方針で、最も適切なのはどれか。「58歳の管理職女性。胸部に刺すような痛みがあり、夜間に増強する。唇は紫色。脈は結代。」

  1. 痰濁を除く  
  2. 瘀血を改善する  
  3. 陽気を補う  
  4. 津液を補う
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問125

次の文で示す患者の病証に対し、難経六十九難に基づく治療穴はどれか。「30歳の女性。半年前から月経痛があり、月経血量が少ない。月経周期は不規則で、不眠、めまい、目のかすみを伴う。」

  1. 曲泉・陰谷  
  2. 太淵・太白 
  3. 大都・少府  
  4. 復溜・経渠
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問126

大後頭神経痛に対し、羅患神経への局所治療穴として適切なのはどれか。

  1. 玉枕  
  2. 風池
  3. 完骨  
  4. 天牖
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問127

次の文で示す患者の病態に対応する局所施術部位で適切なのはどれか。「60歳の男性。3か月前より左の頚肩部から中指にかけて痛みがある。頚を左に側屈すると症状が再現する。左上腕三頭筋腱反射減弱。」

  1. C4-C5横突起間  
  2. C5-C6横突起間  
  3. C6-C7横突起閏  
  4. C7-Th1横突起間
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問128

肩関節周囲炎で肩関節外転・外旋時に痛みを訴える患者に対する羅患筋の局所治療穴で適切でないのはどれか。

  1. 中府  
  2. 臑兪  
  3. 秉風  
  4. 天宗
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問129

「50歳の男性。2か月前より右腰から殿部にかけて痛む。体幹の前屈時痛はないが、右斜め後ろに反らせた時、痛みが出現する。腰部正中より右外方約2cmに圧痛がある。」次の文で示す患者の病態に対し、確患局所への刺鍼部位として適切なのはどれか。

  1. 右腰方形筋  
  2. 右腸肋筋  
  3. 右腰椎椎間関節  
  4. 右仙腸関節
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問130

次の文で示す患者の病態に対し、羅患部への局所治療穴として適切なのはどれか。「65歳の女性。半年前から動作開始時および歩行時に左膝関節内側部に痛みが出現する。」

  1. 足三里  
  2. 陽陵泉  
  3. 梁丘  
  4. 曲泉
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問131

末梢神経麻痺による症状と羅患神経を対象とした治療穴との組合せで正しいのはどれか。

  1. 下垂手 ― 郄門  
  2. 鷲手  ― 小海  
  3. 下垂足 ― 委中  
  4. 鈎足  ― 陽陵泉
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問132

僧帽筋上部線維の緊張緩和を目的として鍼通電療法を行う場合、刺鍼部位の組合せで最も適切なのはどれか。

  1. 肩井 ― 天柱  
  2. 翳風 ― 風池  
  3. 天宗 ― 心兪  
  4. 肩髃 ― 膈兪
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問133

次の文で示す患者について、はき16-133、はき16-134の問に答えよ。「22歳の男性。テニスの選手。バックハンドストロークの際に肘に痛みを自覚する。」病態の確認を目的として行う理学検査で適切でないのはどれか。

  1. トムゼンテスト  
  2. 中指伸展テスト  
  3. チェアテスト  
  4. ファレンテスト
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問134

羅患筋への局所治療穴として適切なのはどれか。

  1. 少海  
  2. 手三里  
  3. 神門  
  4. 尺沢
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問135

次の文で示す患者について、はき16-135、はき16-136の問に答えよ。「50歳の女性。3年前から喘鳴を伴う発作性の呼吸困難がある。全身倦怠感があり、腰がだるく、四肢の冷えがみられ、稀薄な痰がでる。舌質は淡、脈は沈細。」気血の病証で適切なのはどれか。

  1. 血虚  
  2. 血瘀  
  3. 気虚  
  4. 気滞
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問136

治療方針として適切なのはどれか。

  1. 肝腎を補う  
  2. 心脾を補う  
  3. 脾胃を補う  
  4. 肺腎を補う
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問137

次の文で示す患者について、はき16-137、はき16-138の問に答えよ。「65歳の男性。主訴は左下肢痛。平地を200mほど歩くと足が痛み、歩けなくなる。しばらく休むとまた歩くことができる。検査所見では左下肢動脈拍動減弱、ケンプ徴候陰性、膝蓋腱反射正常である。」本症例でみられるのはどれか。

  1. 前傾姿勢で休息すると楽になる。  
  2. 痛みは髄節性である。
  3. 下腿の知覚が鈍い。        
  4. 下肢の冷感がある。
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問138

下肢動脈拍動の触診部位としての経穴と動脈との組合せで適切でないのはどれか。

  1. 気衝 ― 大腿動脈   
  2. 委中 ― 膝窩動脈  
  3. 太谿 ― 後脛骨動脈  
  4. 太衝 ― 足背動脈
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問139

次の文で示す患者について、はき16-139、はき16-140の問に答えよ。「65歳の男性。主訴は動作緩慢と振戦で上肢に歯車様固縮がみられる。不眠、抑うつ、便秘を伴い、舌質はやや淡白、脈状は細弱を呈する。」本症例でみられる異常歩行はどれか。

  1. 痙性歩行  
  2. トレンデレンブルグ歩行  
  3. 小刻み歩行  
  4. 失調性歩行
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問140

治療対象となる適切な病証はどれか。

  1. 肝血虚証  
  2. 心血虚証  
  3. 脾陽虚証  
  4. 腎陽虚証
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