EXAM 国試対策

国家試験【はり師・きゅう師】過去問題

2009年(H21年)第17回 はり師・きゅう師国家試験

東洋医学臨床論 (問題121~140)

問121

次の文で示す患者の病証に対し、適切な治療方針はどれか。「40歳の男性。エビを食べたところ発疹が現われた。発疹は赤みを帯び膨隆もみられる。舌質は紅。舌苔は黄膩。脈は滑数。」  

  1.  風寒を除く  
  2. 湿熟を除く  
  3. 血を補う  
  4. 津液を補う
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問122

次の文で示す患者の病証に対し、適切な治療方針はどれか。「50歳の女性。3か月前から空腹感はあるが食欲がない。口は渇くが水を飲みたがらない。舌質は紅。無苔。脈は細数。」

  1.  肝血を補う  
  2. 心陽を補う  
  3. 肺気を補う  
  4. 胃陰を補う
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問123

次の文で示す患者の病証に対する刺法として適切なのはどれか。「45歳の女性。冷感が足先から膝や腰まで上がり、下痢しやすい。」

  1.  陰刺  
  2. 浮刺  
  3. 報刺  
  4. 輸刺
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問124

次の文で示す患者の病証に対し、難経六十九難に基づく治療を行う場合、適切な経穴はどれか。「32歳の男性。数年前から鈍い腹痛があり腹をさすると楽になる。倦怠感があり、泥状便がみられる。」

  1.  侠谿・足通谷  
  2. 少衝・大敦  
  3. 大都・少府  
  4. 太淵・太白
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問125

下垂足を呈する不全麻痺に対して上巨虚穴と条口穴に鍼通電療法を行った場合、目的とする筋に鍼が刺入されていることを確認する足関節の動きはどれか。

  1. 外反・屈曲(底屈) 
  2. 外反・伸展(背屈)
  3.  内反・屈曲(底屈)  
  4. 内反・伸展(背屈)
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問126

運動による筋肉痛に対して局所施術を行う場合、罹患筋と治療穴との組合せで適切でないのはどれか。

  1. 三角筋   - 肩髎   
  2. 上腕三頭筋 - 消濼  
  3. 半腱様筋  - 中瀆  
  4. 後脛骨筋  - 三陰交
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問127

肩こりを訴える患者に対し、肩甲挙筋の緊張緩和を目的に罹患筋起始部へ刺鍼する場合、適切なのはどれか。

  1.  外後頭隆起部  
  2. 乳様突起部  
  3. 第3頸椎横突起部  
  4. 第6頸椎横突起部
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問128

次の文で示す患者の病態に対し、罹患局所への施術部位として適切なのはどれか。「39歳の男性。友人の引っ越し作業を手伝った後、肩関節前面の痛みを自覚するようになった。外転外旋時に痛みが強い。ヤーガソンテスト陽性。」

  1.  烏口突起部  
  2. 結節間溝部  
  3. 棘下部  
  4. 肩甲骨下角部
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問129

次の文で示す患者の病態に対し、罹患部への局所治療穴として適切なのはどれか。「62歳の男性。前腕尺側に痛みがあり、薬指・小指にしびれがある。上腕骨外顆骨折の既往があり、フローマン徴候陽性。」

  1.  小海  
  2. 曲池  
  3. 天井  
  4. 孔最
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問130

トレンデレンブルグ徴候を呈する場合、罹患局所への治療部位として最も適切なのはどれか。

  1. 第3腰椎棘突起周囲  
  2. 大転子周囲  
  3. 膝蓋骨周囲  
  4. 踵骨周囲
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問131

次の文で示す患者の病態に対し、罹患部への局所治療穴として適切なのはどれか

  1.  委陽  
  2. 曲泉  
  3. 犢鼻  
  4. 陽陵泉
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問132

腰椎椎間関節部への施術の必要性を示す理学検査所見はどれか。

  1. ケンプ徴候陽性     
  2. ニュートンテスト陽性  
  3. パトリックテスト陽性  
  4. ボンネットテスト陽性
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問133

次の文で示す患者について、はき17-133、はき17-134の問に答えよ。「55歳の男性。3か月前より右耳の後ろから側頭部にかけてピリッとした電撃様の痛みが起こる。めまい、嘔気はない。」最も考えられるのはどれか。

  1.  三叉神経第1枝痛  
  2. 片頭痛  
  3. 緊張型頭痛  
  4. 小後頭神経痛
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問134

罹患部への局所治療穴として適切なのはどれか。

  1. 完骨  
  2. 天柱  
  3. 下脘  
  4. 百会
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問135

次の文で示す患者について、はき17-135、はき17-136の問に答えよ。「28歳の女性。11月頃より肩甲部から上肢にかけて重だるさと痛みが出現した。また食後の腹脹と下痢がある。寒冷により症状は増強し、温めると軽減する。」 痹証とした場合、適切なのはどれか。

  1. 行痹
  2. 痛痹 
  3. 着痹
  4. 熱痹
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問136

施術対象として適切な経脈はどれか。

  1. 肺経  
  2. 三焦経  
  3. 心包経  
  4. 小腸経
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問137

次の文で示す患者について、はき17-137、はき17-138の問に答えよ。「35歳の男性。肩痛に対する鍼治療を受けた後から咳、胸痛、呼吸困難、冷汗が出現した。音声振盪が減弱している。」最も優先されるべき検査はどれか。

  1.  胸部エックス線検査  
  2. 呼吸機能検査  
  3. 超音波検査  
  4. 心電図検査
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問138

「深く刺しすぎると呼吸困難を引き起こす」と指摘されている経穴はどれか。

  1. 巨骨  
  2. 天宗  
  3. 肩井  
  4. 肩髎
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問139

次の文で示す患者について、はき17-139、はき17-140の問に答えよ。「55歳の男性。主訴は左腰痛。体幹の後屈時に痛みが増強し、左殿部に放散痛がみられる。L4-L5棘突起間外側2cmの部の圧痛、SLRテスト陰性、膝蓋腱反射・アキレス腱反射正常、L2~S1の知覚検査異常なし。」放散痛を引き起こす可能性の最も高いのはどれか。

  1.  脊髄神経後枝内側枝  
  2. 脊椎洞神経  
  3. 交感神経  
  4. 神経根
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問140

 罹患部への鍼治療として最も適切な刺鍼部位はどれか。

  1. 多裂筋  
  2. L4-L5間の棘間靭帯  
  3. 下部腰椎椎間関節部  
  4. L5神経根
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