EXAM 国試対策

国家試験【はり師・きゅう師】過去問題

2010年(H22年)第18回 はり師・きゅう師国家試験

東洋医学臨床論 (問題119~140)

問119

実熱証に対する刺法で適切なのはどれか。

  1.  疾く刺入し、疾く抜鍼する。   
  2. 呼気時に刺入し、吸気時に抜鍼する。
  3.  経絡の流注に沿って刺入する。  
  4. 浅く刺入し、後に深くする。
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問120

次の文で示す患者の病証に対し、五臓の病に用いる経穴で適切なのはどれか。「50歳の男性。最近、毛髪が多く抜け落ち、細く柔らかくなった。頭皮は脂が多い。耳鳴りや腰のだるさもある。脈は細数。」

  1.  太淵  
  2. 太白  
  3. 太谿  
  4. 大陵
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問121

次の文で示す患者の病証に対する治療方針で適切なのはどれか。「35歳の女性。日頃から前頭部に頭重感があり、頭がぼんやりする。胃のつかえ感、泥状便を伴う。舌苔は白膩、脈は滑。」

  1. 陽気を補う。  
  2. 津液を補う。  
  3. 瘀血を改善する。  
  4. 痰濁を除く。
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問122

次の文で示す患者の病証に対する治療方針で適切なのはどれか。「45歳の女性。疲労時に腹痛が起こり、冷えると増悪する。倦怠感があり、便は水様性。舌質は淡、脈は沈細。」

  1. 肝陰を補う。  
  2. 脾陽を補う。  
  3. 肺気を補う。  
  4. 腎陰を補う。
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問123

急性の胃痛に対して要穴を用いる場合、適切なのはどれか。

  1.  陰谷  
  2. 梁丘  
  3. 飛陽  
  4. 足竅陰
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問124

次の文で示す患者の病証に対し、治療対象となる経脈で適切なのはどれか。「28歳の女性。1年前から月経周期が不規則で月経量は少ない。乳房脹痛、月経痛がある。月経前から月経中にかけて抑うつがある。」

  1. 足陽明経  
  2. 足太陰経  
  3. 足太陽経  
  4. 足厥陰経
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問125

次の文で示す患者の病態に対し五兪穴の主治を考慮して施術を行う場合、最も適切な経穴はどれか。「45歳の女性。右肩関節の後面に痛みがあり、右上肢後内側に放散痛がみられる。」

  1.  前谷  
  2. 後谿  
  3. 陽谷  
  4. 小海
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問126

半腱様筋の痛みに対し、五刺の刺法を用いて施術する場合、適切な部位はどれか。

  1.  大転子部  
  2. 腓骨頭部  
  3. 鵞足部  
  4. 脛骨粗面部
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問127

理学検査所見と病態に対する局所治療穴との組合せで適切でないのはどれか。

  1.  ペインフルアークサイン陽性  ― 天府  
  2. 中指伸展テスト陽性      ― 曲池
  3.  フィンケルスタインテスト陽性 ― 陽谿 
  4. フローマン徴候陽性      ― 小海
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問128

理学検査所見と病態に対する局所治療穴との組合せで正しいのはどれか。

  1. ニュートンテスト陽性  ― 環跳  
  2. パトリックテスト陽性  ― 足三里
  3. ブラガード徴候陽性   ― 殷門   
  4. 大腿神経伸展テスト陽性 ― 浮郄
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問129

次の文で示す患者の病態に対し、罹患部へ局所治療を行う場合、適切な筋はどれか。「20歳の男性。ハードルの選手。練習中に右臀部に痛みを感じるようになった。股関節の他動的な内旋によって痛みは増強する。」

  1. 大腿方形筋  
  2. 大腿筋膜張筋  
  3. 中殿筋  
  4. 梨状筋
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問130

シンスプリントの罹患部に対する局所治療穴として適切なのはどれか。

  1.  光明  
  2. 三陰交  
  3. 承山  
  4. 上巨虚
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問131

顎関節症の開口障害に対する局所治療穴として適切なのはどれか。

  1.  瞳子膠  
  2. 聴宮  
  3. 浮白  
  4. 迎香
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問132

下の歯の痛みの軽減を目的として循経取穴をする場合、適切な経穴はどれか。

  1.  手三里  
  2. 足三里  
  3. 支溝  
  4. 外丘
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問133

次の文で示す患者について、はき18-133、はき18-134の間に答えよ。「70歳の男性。3か月前から歩行によって右下腿後面に締めつけられるような痛みが出現する。休息すると、姿勢にかかわらず痛みが軽減する。SLRテスト陰性、知覚検査異常なし。」最も考えられる疾患はどれか。

  1.  腰部脊柱管狭窄症  
  2. 腰椎椎間板ヘルニア  
  3. 閉塞性動脈硬化症  
  4. 糖尿病性ニューロパチー
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問134

この患者の病態に対する施術目的で最も適切なのはどれか。

  1.  下肢の末梢循環改善    
  2. 下肢の筋力増強
  3.  腰部の神経根圧迫の改善  
  4. 腰部の筋緊張改善
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問135

次の文で示す患者についてはき18-135、はき18-136の問に答えよ。「40歳の男性。普段から鼻炎に悩まされ、息切れがある。子供の頃から風邪を引きやすく、寒がりである。舌質は淡。舌苔は薄白。脈は緩弱。」病証に基づいた治療方針で最も適切なのはどれか。

  1.  肝血を補う。  
  2. 心血を補う。  
  3. 脾気を補う。  
  4. 肺気を補う。
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問136

難経六十九難に基づく治療を行う場合、適切な経穴はどれか。

  1.  大都・少府  
  2. 少衝・大敦  
  3. 太淵・太白  
  4. 曲泉・陰谷
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問137

次の文で示す症例について、はき18-137、はき18-138の間に答えよ。「21歳の女性。最近、食思不振や発熱があり、次第に血便や腹痛を伴うようになった。痔瘻はない。内視鏡検査で縦走潰瘍、敷石状病変はみられなかった。普段から寒がりで、冷たいものを飲食すると下痢が出現しやすい。手足が冷え、腰がだるい。舌質は淡白、脈は細くて弱い。」診断として最も考えられるのはどれか。

  1.  潰瘍性大腸炎   
  2. クローン病   
  3. 過敏性腸症候群   
  4. 大腸ポリープ
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問138

東洋医学からみた病証として適切なのはどれか。

  1.  肝血虚証  
  2. 心陰虚証  
  3. 脾陽虚証  
  4. 肺気虚証
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問139

次の文で示す症例について、はき18-139、はき18-140の間に答えよ。「49歳の男性。左耳痛で始まり、その後に外耳道、耳介周辺に水疱がみられ、同側の顔面が麻痺した。」最も考えられる疾患はどれか。

  1.  耳下腺腫瘍   
  2. ベル麻痺   
  3. 三叉神経麻痺   
  4. ラムゼイハント症候群
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問140

顔面筋を広範囲に刺激するのに最も適切な経穴はどれか。

  1. 天 牖  
  2. 風 池   
  3. 翳 風   
  4. 完 骨
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