EXAM 国試対策

国家試験【はり師・きゅう師】過去問題

2016年(H28年)第24回 はり師・きゅう師国家試験

東洋医学臨床論 (問題118~140)

問118

機能性月経困難症の患者の治療でデルマトームを考慮して選穴する場合、適切でないのはどれか。

  1.  関元
  2.  脾兪
  3.  三焦兪
  4.  大腸兪
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問119

異常歩行とその原因となる筋に対する局所治療穴との組合せで正しいのはどれか。

  1.  鶏歩――――――――――――三陰交
  2.  はさみ脚歩行――――――――陽陵泉
  3.  分回し歩行―――――――――足三里
  4.  トレンデレンブルグ歩行―――居髎
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問120

末梢神経麻痺と罹患筋への低周波鍼通電療法で用いる経穴との組合せで正しいのはどれか。

  1.  筋皮神経麻痺―――外関・陽池
  2.  橈骨神経麻痺―――曲池・合谷
  3.  正中神経麻痺―――支正・小海
  4.  尺骨神経麻痺―――郄門・内関
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問121

胃痛に対して行う低周波鍼通電療法で、デルマトームを応用した経穴の組合せとして正しいのはどれか。

  1.  三焦兪―――腎兪
  2.  膈兪――――肝兪
  3.  玉枕――――天柱
  4.  大杼――――肺兪
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問122

次の文で示す患者の東洋医学的病態で適切なのはどれか。「65歳の男性。主訴は排尿痛。3年前から自覚するようになった。飲食の不摂生から便がすっきり出ないときに痛みが強くなり、下腹部の不快感を伴う。尿は色が濃くて量が少ない。舌質は紅、舌苔は黄膩。脈は滑数。」

  1.  下焦の湿熱
  2.  命門の火衰
  3.  粛降の失調
  4.  運化の低下
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問123

次の文で示す症例について、はき24-123、はき24-124の問いに答えよ。 「74歳の男性。農業に従事。主訴は頻尿と会陰部の不快感。10年前から尿が出始めるまでに時間がかかるようになった。就寝後、排尿のため2回は覚醒する。PSA値は正常範囲内である。会陰部の不快感が増強している。血尿、尿混濁は認めず、排尿痛はない。」はき24-123 本症例の疾患で最も適切なのは’どれか。

  1.  膀胱炎
  2.  膀胱結石
  3.  前立腺肥大症
  4.  前立腺癌の進行期
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問124

会陰部の症状緩和を目的に陰部神経への鍼施術を行う場合、刺鍼部位の目安となる体表点で最も適切なのはどれか。

  1.  上後腸骨棘と坐骨結節下端内側を結ぶ線上の中点
  2.  大転子と上後腸骨棘を結ぶ線の中点から直角下方3cmの点
  3.  大転子と坐骨結節を結ぶ線上の内側3分の1の点
  4.  大転子と仙尾関節を結ぶ線上の外側3分の1の点
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問125

肩関節周囲炎の内旋制限に対し、拘縮している筋への施術で適切な経穴はどれか。

  1.  肩井
  2.  曲垣
  3.  天宗
  4.  中府
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問126

次の文で示す症例について、はき24-126、はき24-127の問いに答えよ。 「38歳の女性。1か月前から家事動作で右手首の橈側が痛むようになり、近医にてドケルバン病と診断された。湿布を続けたが徐々に痛みが増強したため来院。」はき24-126 病態を確認する目的で行うアイヒホッフテストの方法で正しいのはどれか。

  1.  母指を中に入れて握った手の尺屈を指示する。
  2.  母指を外にして握った手の尺屈を指示する。
  3.  母指を中に入れて握った手の橈屈を指示する。
  4.  母指を外にして握った手の橈屈を指示する。
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問127

はき24-127 罹患筋に対する鍼施術で適切な経穴はどれか。

  1.  孔最
  2.  支溝
  3.  遍歴
  4.  手三里
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問128

月経痛を訴える患者で鍼灸治療が最も適するのはどれか。

  1.  16歳、月経周期は不定、月経1日目に強い疼痛がある。
  2.  27歳、月経のたびに胸痛を伴う。
  3.  42歳、過多月経で貧血もある。
  4.  50歳、月経周期は不定、帯下があり不正性器出血がある。
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問129

次の文で示す患者の仙骨部に施灸する場合、最も適切なのはどれか。「5歳の男児。夜間の遺尿が続いている。鍼灸治療は初めて。」

  1.  焦灼灸
  2.  打膿灸
  3.  知熱灸
  4.  透熱灸
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問130

高齢者の運動器の機能評価に用いるのはどれか。

  1.  PGCモラールスケール
  2.  MMSE
  3.  バーセルインデックス
  4.  ロコモ度テスト
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問131

承山への刺鍼が最も有効なスポーツ外傷で陽性となる徒手検査はどれか。

  1.  ラックマンテスト
  2.  トンプソンテスト
  3.  コーゼンテスト
  4.  グラスピングテスト
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問132

次の文で示す患者の病証に対し、循経取穴で瀉法を行う経穴はどれか。「36歳の男性。1か月前に右足の内がえし捻挫を起こした。現在、腫脹は取れたが、前距腓靭帯部の熱感と動作時の疼痛が残っている。下腿外側部の自発痛を伴う。ストレスが増すと痛みは強くなり口苦を自覚する。舌質は紅、舌辺の舌苔は剥落。脈は滑。」

  1.  内庭
  2.  侠渓
  3.  行間
  4.  然谷
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問133

素問、霊枢、難経の「治未病」に関して誤っているのはどれか。

  1.  病気になる前に予防する。
  2.  病の兆候を早期に発見して早期に治療する。
  3.  治療すべきタイミングが重要である。
  4.  1つの臓を病めば治未病の概念からはずれる。
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問134

頸椎の間欠牽引療法を座位で施行する場合、頸椎の牽引角度で最も適切なのはどれか。

  1.  屈曲15度
  2.  0度
  3.  伸展15度
  4.  伸展30度
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問135

次の文で示す症例について、はき24-135、はき24-136の問いに答えよ。「63歳の男性。手のふるえ、歩行困難、歯車様の筋強剛がみられる。」はき24-135 本患者の特徴的な手のふるえはどれか。

  1.  コップをつかもうとするときのふるえ
  2.  ゆっくりと踊るようなふるえ
  3.  丸薬を丸めるような手指のふるえ
  4.  細かい指先のふるえ
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問136

はき24-136 本患者の臓腑病証に基づいて九刺による鍼治療を行う場合の組合せで適切なのはどれか。

  1.  肺兪――――太淵
  2.  肝兪――――太衝
  3.  脾兪――――太白
  4.  心兪――――神門
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問137

次の文で示す症例について、はき24-137、はき24-138の問いに答えよ。「42歳の男性。腹痛、腹部膨満感、食欲不振、軟便が2か月続いている。近医の診察で機能性胃腸症と言われた。ストレスが多い仕事に就いている。強いストレスがかかると症状が増悪する。舌苔は白膩。脈は弦。」はき24-137 最も適切な病証はどれか。

  1.  脾胃の病証
  2.  脾腎の病証
  3.  肝胃の病証
  4.  肝脾の病証
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問138

はき24-138 本患者の腹痛の性質はどれか。

  1.  隠痛
  2.  脹痛
  3.  刺痛
  4.  酸痛
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問139

次の文で示す症例について、はき24-139、はき24-140の問いに答えよ。「28歳の女性。第一子を出産したが、乳房の張り感はなく、母乳の出が悪い。産後の疲労感はある。なお、出産時には出血量が多かった。顔色はくすんだ黄色、舌質は淡白、脈は虚細。」はき24-139 本症例で最も考えられる病証はどれか。

  1.  陽虚
  2.  痰飲
  3.  血瘀
  4.  気血両虚
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問140

はき24-140 本症例の乳汁分泌を促すために頻用されている経穴はどれか。

  1.  地機
  2.  至陰
  3.  膻中
  4.  関衝
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